平成28年度(2016年度)事業報告・決算報告

     平成28年度特定非営利活動法人愛未来事業報告

 
   

1 事業の成果 


今年度は、図らずも大きな賞を2つも戴いた。長年地道に活動してきたことを評価していただき、7
月に佐賀県の推薦で公益財団法人社会貢献支援財団(安倍昭恵会長)から社会貢献者表彰を受賞し、佐賀県知事へ受賞報告をした。また、上京した折にフランシス マツタロウ駐日パラオ大使を表敬訪問した。

3月には公益財団法人西日本国際財団(久保田勇夫理事長)からアジア貢献賞を受賞した。

 

(1)市民友好交流事業 

    ① 食を通した国際理解の推進 

    佐賀市市民活動応援制度チカラット事業で「スリランカカリー料理教室&ちょっぴり  

   国際協力」を開催するとともに、「朝ヨガ&スリランカカリー料理教室」やバルーン

     フェスタ憩いの広場や国際協力フェスティバルin能古島において「スリランカカフェ」

     を開催し、スリランカの人との交流や食を通した国際理解の推進に取り組んできた。 

    「スリランカカリー料理教室&ちょっぴり国際協力」の中では、「私たちにできる国際

    協力」について事例紹介や話し合いを重ねてきたが参加した30人を対象にアンケート

    をとった。「国際協力について深く考えるきっかけになった」44%、「これからも活

    動を続けていきたい」28%、「活動してみたいと思うようになった」17%、「いろん

    な人の体験や考え方を聞くことができ参考になった」11%という結果で、前向きな考

    えの人が多いという事がわかった。しかし、「協力したいが時間がない」35%、「協

    力したいが方法がわからない」29%と多く、方策を考える必要がある。 

      また、今までの料理教室参加者が協力してくれたので、スムーズな運営ができた。 

       ② 佐賀NGOネットワーク設立及び公開講座参加   

          佐賀県内に事務所を置く国際交流や国際協力活動に取り組むCSO(市民活動組織)の

        12団体で、グローバルな人材育成をめざす佐賀NGOネットワーク(SaNN)を設立 

        し、団体の事業紹介やテーマごとの講義を実施することとなった。 

    ・地球市民の会・佐賀県国際交流協会・難民を助ける会・ピースウィンズ・ジャパン

   ・佐賀ユネスコ協会  ・佐賀県海外協力協会 ・JICAデスク佐賀 ・NPO慧燈    

      ・アジアパシフィックアライアンス・ジャパン ・カンボジア教育支援フロム佐賀  

        ・佐賀県ユニセフ協会 ・愛未来    

       ③ 佐賀県職員3年目研修の講師として「社会貢献活動について」講話及び意見交換  

     佐賀県職員は仕事以外に社会貢献活動をしようというプラスワン運動を進めており、  

    実践につなげてもらうために、講師の一人として国際協力活動に取り組んでいる愛未来

    の活動について、理事長が元県職員として体験を紹介した。 

     ④ 幸せの黄色いレシートキャンペーン 

           企業の社会貢献活動として、サポートを必要としているボランティア団体と「応援し 

          たい」という気持ちを持っているお客さまとを結ぶ取り組みで、毎月11日に黄色いレ 

          シートを投函ボックスに入れ、レシート合計金額の1%を愛未来に贈呈してもらった。 

        ・イオン大和(投函ボックスは団体毎に仕切られている) 

   ・ビッグバリュ若楠店  ・ホームワイド佐賀大和店 

 

(2)環境にやさしい産業づくり支援事業 

       ① スリランカ プロジェクト1 「農産物直売所づくり」 

   雨が降らず、干ばつのために野菜の収穫ができず、農産物直売所を開くことができ   

  なかった。天候に大きく左右され、農産物直売所を開くことができないばかりではな  

  く、農家等での日稼ぎをする場も少なくなり、生活に困窮している家庭が増えてきて

  いる。

② スリランカプロジェクト2「ミルクの里づくり」

   干ばつだったため水を多く必要とする水牛の飼育は難しく、現在も牛舎は空になった

   ままである。政府から支給されるという水牛を待っているが、いつになるかわからない

   という。自分たちで水牛を導入しようと思っても値段が高く購入できないでいる。 

     従って、水牛のミルクをしぼることもできないため、カードなどの乳製品加工もで

   きていない。水牛のミルクより安い、普通の乳牛のミルクを購入し、ヨーグルトや菓子

  を作り販売している人もいる。

 ③ スリランカプロジェクト3「ツルセワナ(木陰づくり)」 

   干ばつのため多くの木が枯れてしまったので、その後に植栽している。 

    ④ パラオ プロジェクト「エコツーリズムによる生活文化体験村づくり」   

           パラオへ友好交流訪問団「パラオふれあいの旅~アリーパラオ」に6名参加。 

        パラオで初めて三選されたトミー レメンゲサウ大統領を表敬訪問し、愛未来が社会   

   貢献者表彰とアジア貢献賞を受賞したことを報告するとともに、エサール州で取り組

   んでいる「エコツーリズムによる生活文化体験村づくり」について状況報告をした。

   また、10月1日のパラオ独立記念式典だけでなく、前日の独立記念カクテルレセ

  プション(歓迎会)や翌日の独立記念日ディナーレセプション(宴)にも招待していた 

  だき、元副大統領や駐日パラオ大使、国会議員、大統領補佐官、JICA職員などと 

  交流し、愛未来の活動としてエサールの事例を紹介し理解をしてもらった。 

          エサール州では女性グループと交流をし、パラオ料理のランチなど、生活文化体験

       村の体験メニューづくりについて支援をした。 

     ⑤ フェアトレード商品の掘りおこし 

        スリランカとパラオのココナッツオイルを取り寄せ、フェアトレード商品としての    

       検討をしたが、確保できる量など問題が多く難しかった。      

        パラオエサールでは、ココナッツオイルを体験村訪問者へのおみやげとした。

 

(3)教育支援事業 

    スリランカの経済的に厳しい母子家庭の女子中学生に、スリランカ ニッポン アミラ ソサエティを通して奨学金を出した。

 

2 事業の実施に関する事項

具体的な事業内容

(A)当該事業の実施日時

(B)当該事業の実施場所

(C)従事者の人数

(D)受益対象の範囲

(E)人数

事業費の支出金額(単位:千円)

市民友好交流事業

 

 

1  社会貢献者表彰式参加

 

(A)701

(B)東京都:帝国ホテル

(C)7

(D)大使・県

受賞者等

(E)400

358

2  アジア貢献賞授賞式参加

 

(A) 308

(B)福岡市:日航ホテル

(C) 4

(D)県・受賞者等

(E)100

3  駐日パラオ大使表敬訪問

 

(A) 630

(B)東京都:パラオ大使館

(C) 5

(D)大使

(E)1

4  スリランカカリー料理教室&ちょっぴり国際協力

    (チカラット事業対象事業)

(A) 108,212

326

(B)佐賀市:アバンセ

(C)10

(D)参加者

(E)90

 

 

5  朝ヨガ&スリランカカリー料理教室

(A) 403,619

(B)佐賀市:そよかぜ館

(C)7

(D)参加者

(E)40

 

6  スリランカカフェ

(A) 1027日~

1107

(B)佐賀市:嘉瀬川河川敷

バルーンフェスタ会場

(C)60

(D)参加者

(E)500

 

7  2016国際協力フェスティバル in 能古島に出展 

(A) 514日~15

(B)福岡市:能古島

(C)16

(D)参加者

(E)200

 

8  佐賀NGOネットワーク設立及び公開講座参加

 

(A)728,827

1126

(B)佐賀市:国際交流プラザ

(C)3

(D)団体

(E)20

 

9  佐賀県職員3年目研修の講師として出席

    ・社会貢献活動について

(A) 1012日~14

(B)佐賀市:職員研修所

(C)3

(D)佐賀県職員

(E) 150

10 幸せの黄色いレシートキャンペーン参加

(A)511, 611

811, 1211

211,311

(B)佐賀市:イオン大和

ホームワイド大和・マックスバリュ若楠

(C)7

(D)一般

(E)300

 

 

 

 

環境にやさしい産業づくり支援事業

 

1  スリランカプロジェクト

「農産物直売所づくり」

「ミルクの里づくり」

 ・スカイプによる活動支援

(A)年間

(B)スリランカ:ティッサマハラマ

(C)10人   

(D)スリランカ

ジャパンアミラソサエティ

(E)10

118

2  パラオプロジェクト

「エコツーリズムによる生活文化体験村づくり」

①パラオへ友好交流訪問団「パラオふれあいの旅~アリーパラオ」

・パラオ大統領表敬訪問

・パラオ独立記念式典参加

・エサール女性グループ活動支援

(A) 927日~

1005

(B)パラオ:コロール

     エサール

(C)20

 

(D)パラオ

エサール

(E)200

 

 

教育支援事業

1  スリランカ中学生(奨学生)支援 

(A)年間

(B)スリランカ

(C)

(D)スリランカ中学生

(E)1

10

その他目的達成のために必要な事業

1フェアトレード商品の掘りおこし

(A)年間

(B)スリランカ、パラオ

(C)1

 

(D)スリランカ

ジャパンアミラソサエティ

パラオエサール

(E)10

 

 

 

 

特定非営利活動に係る事業会計貸借対照表
特定非営利活動法人 愛未来  

              

    

2017年 3月31日 現在
資 産 の 部 負 債 ・ 正 味 財 産 の 部
科  目 金 額 科  目 金 額
 【流動資産】    【流動負債】  
  (現金・預金)     流動負債  0
         375,250  【固定負債】  
   普通  預金 1,750,615   長期借入金 665,000
    佐賀銀行 (1,750,615)    固定負債  665,000
    現金・預金 計 2,125,865 負債の部合計 665,000
     流動資産合計 2,125,865 正 味 財 産 の 部
     【正味財産】  
      正味  財産 1,460,865
      (うち当期正味財産増加額) 2,290,452
       正味財産  1,460,865
    正味財産の部合計 1,460,865
資産の部合計 2,125,865 負債・正味財産の部合計 2,125,865
       
       

 

特定非営利活動に係る事業会計財産目録
特定非営利活動法人 愛未来  
  2017年 3月31日 現在
《資産の部》
  【流動資産】    
    (現金・預金)    
            375,250  
      普通  預金 1,750,615  
        佐賀銀行 (1,750,615)  
        現金・預金 計 2,125,865  
          流動資産合計   2,125,865
            資産の部  合計   2,125,865
《負債の部》
  【流動負債】    
    流動負債    0
  【固定負債】    
    長期借入金 665,000  
      固定負債    665,000
        負債の部  合計   665,000
     
        正味財産   1,460,865
     

 

 

特定非営利活動に係る事業会計収支計算書
特定非営利活動法人 愛未来  
  自 2016年 4月 1日  至 2017年 3月31日
《経常収支の部》
  [経常収支の部]    
    【経常収入】    
      事業  収入 641,572  
      助成金収入 1,654,288  
      正会員会費収入 228,000  
      賛助会員会費収入 9,000  
      寄付金収入 416,959  
      受取利息収入 7  
        経常収入    2,949,826
    【事業費】    
      事業  支出 485,700  
        市民友好交流事業 (358,132)  
        環境に優しい産業支援 (117,568)  
        教育支援事業 (10,000)  
        当期事業費 計 485,700  
            485,700  
            事業費    485,700
    【管理費】    
          45,114  
          11,580  
      事務用消耗品費 116,980  
        管理費    173,674
          経常収支差額   2,290,452
  [その他資金収支の部]    
    【その他資金収入】    
      その他資金収入    0
    【その他資金支出】    
      その他資金支出    0
        当期収支差額   2,290,452
        前期繰越収支差額   △ 1,889,587
        次期繰越収支差額   400,865
《正味財産増減の部》
  【正味財産増加の部】    
    当期収支差額 2,290,452  
      正味財産増加の部    2,290,452
  【正味財産減少の部】    
    正味財産減少の部    0
      当期正味財産増加額   2,290,452
      前期繰越正味財産額   △ 829,587
      当期正味財産合計   1,460,865